ピアノのお手入れ❘誰でも簡単に出来るピアノのお手入れ方法をご紹介

ピアノのお手入れ

ピアノは1台1台が非常に高価で、1度購入すれば100年以上使用することもできます。

しかし、長年使っていると気づけば傷が付いていたり、音量や音質、鍵盤の不調などと言った不具合が起きることがあります。

これらの不具合の原因は、ピアノの汚れである可能性があります。
汚れを放っておくと、大切なピアノの故障に繋がってしまうためピアノをお手入れすることをお勧めします。

今回は、ピアノが汚れてしまう原因やパーツごとの汚れの落とし方、ピアノを長持ちさせる為に気を付けることをご紹介致します。

目次
ピアノが汚れる原因
外装面のお手入れ方法
鍵盤の掃除方法
ペダルのお手入れ方法
ピアノを長持ちさせる為に気を付けること
持っておくと良いお手入れグッズ
お手入れをしても不具合が治らない場合
まとめ

ピアノが汚れる原因

ピアノが汚れる原因

ピアノは長年使用していると室内で舞い上がるホコリや、ピアノに触れることによって付着する指紋手あか汚れ、季節による気温・湿度によるカビサビとピアノを汚れてしまう原因は多く存在します。

このような汚れをそのまま放置しておくと、音量と音質の変化、鍵盤の不調などのピアノの不具合が生じます。
最悪、ピアノが故障してしまう恐れもあります。

しかし期間を決め適度にお手入れ行うことで、ピアノは長くきれいに保つことが出来ます。

お手入れ方法は難しいものではなく誰でも簡単にできるものです。
各ピアノの部分ごとのお手入れ方法をご紹介します。

外装面のお手入れ方法

ピアノが汚れる原因

ピアノの外装面には、ホコリと手あか汚れが付着します。

外装面のお手入れに、毛ばたき・タオル・フランネル生地を使用します。

フランネル生地とは、一般的に衣類やシーツなどに使われる、絹で作られたやわらかく軽い毛織物のことで、通称ネル生地とも呼ばれます。

〇まず毛ばたきでピアノに蓄積されたホコリを落とします。
〇次に水を含ませ、かたく絞ったタオルで外装面を水拭きし、手あか汚れを落とします。
〇最後に乾いたフランネル生地でやさしく乾拭きをして仕上げましょう。

乾いたタオルで強く擦ると外装面に傷がついてしまうため、必ず水を含ませたタオルを使って下さい。

また、お持ちのピアノの塗装が半艶仕上げや艶消しの場合は、強い力で擦ってしまうと艶が出てしまうため、優しく拭き取るようにしましょう。

これでピアノの外装面のお手入れは終わりですが、ピアノの外装面はホコリがつきやすくなっています。

またホコリを溜めてしまわないように、適度に毛ばたきを使ってホコリを払い落として下さい。

鍵盤の掃除方法
鍵盤の掃除方法

鍵盤部分は、最も触れることが多いためピアノの中で1番汚れやすい部分です。
主な汚れは、指紋・手あか汚れです。

汚れを落とす方法は、外装面と同じように、かたく絞ったタオルで鍵盤を水拭きしてから、フランネル生地のクロスで優しく乾拭きをして下さい。

鍵盤の汚れが気になる場合は、鍵盤クリーナー(キークリーナー)を使うのも良いでしょう。

鍵盤表面にクリーナーを吹きかけ、かたく絞ったタオルで液剤が全体に行き渡るように丁寧に引き延ばして下さい。
鍵盤全体に液剤を塗ることができたら、乾いたタオルで良く拭いて仕上げましょう。

鍵盤クリーナーは使うことによって、汚れが落ちるほかに、鍵盤表面にツヤが出る効果があります。

しかし鍵盤クリーナーは黒檀調天然木など、鍵盤の上面の素材がアクリルペットフェノール以外鍵盤に使う事は出来ないので要注意です。

鍵盤クリーナーを使いたい方は、お持ちのピアノの素材を確認して下さい。


ペダルのお手入れ方法

ペダルのお手入れ方法

ペダルの主な汚れは、サビです。
ペダルを踏んでいる足から出る汗が原因で、ペダルはくすんでしまいます。

ペダルは真鍮(しんちゅう)という素材で出来ており、真鍮は水分に非常に弱く、水が少し触れただけでも酸化してしまい、すぐにくすんだ色に変色してしまうのです。

ペダルのお手入れには、金属磨き・金たわし・サビ落とし剤・クロスを使います。

まず金たわしにサビ落とし剤をつけて、ペダルのサビが落ちるまでひたすらに磨いて下さい。
この時、ペダルの下に新聞紙を敷いておくと汚れが床に付着する心配がないのでおすすめです。

サビが落ちてきたら金たわしに金属磨きをつけて、磨きます。
磨き終わったら、次はクロスに金属磨きをつけて優しく、丁寧に磨いていきましょう。

ピアノを購入した当初のような光沢が出てきたら、お手入れ完了です。


ピアノを長持ちさせる為に気を付けること

ピアノを長持ちさせる為に気を付けること

これまで紹介してきたお手入れ方法で、皆様のピアノは見違えるようにきれいになったと思います。

しかしピアノの不具合の原因は汚れだけではないため、下記の行動にも気を付けて下さい。

〇ピアノに物を置く
ピアノが良い音を出す条件は、ピアノ全体の振動が大切です。

ピアノの上に物を置いていると、振動が吸収され、響きが悪くなり、雑音が出てしまいます。

そのため、ピアノの上に物は置かない事をおすすめします。

〇フルカバーを使う
せっかくきれいになってピアノがまた汚れてしまわないようにと、フルカバーをする方も少なくないのですが、フルカバーをすることで風通しは悪くなり、湿気によりカビサビが発生してしまいます。
このように、ピアノをきれいに保とうとフルカバーをしたにも関わらず、逆の効果を生んでしまうため、ピアノのフルカバーはおすすめしません。

持っておくと良いお手入れグッズ

持っておくと良いお手入れグッズ

ここまでご紹介してきたピアノのお手入れの中で、さまざまなお手入れ道具が登場してきました。
登場してきたお手入れグッズは最低限持っていることをおすすめするものなので、各グッズずつ再度ご紹介します。

・クロス(フランネル生地)
一般的に衣類やシーツなどに使われる、絹で作られたやわらかく軽い毛織物のことで、通称ネル生地とも呼ばれます。
布であるので、使用後水洗いし保管すれば繰り返し使用が出来ます。
1枚数百円と簡単に手に入れることができるので、ピアノの鍵盤用と外装用と2枚用意しておくと良いです。

・毛ばたき
ピアノの表面や鍵盤面についたホコリを払うために使う、やわらかい毛ばたきがあると良いです。

どこにでも売っている市販のモップにはピアノに適さない薬剤が含まれていることがあるため、市販モップでの代用はせず、専門店での購入または、ピアノ専用の毛ばたきを購入することをおすすめします。

・鍵盤用クリーナー
ご自宅にあるウェットティッシュや、除菌シートで鍵盤を拭いてしまうと、含有成分によって鍵盤を劣化・変質させてしまう恐れがあります。
そのため、鍵盤専用のクリーナーのご使用をおすすめします。

しかし、鍵盤用クリーナーもお持ちのピアノの材質によっては、使用できないものもあるので、使用する前に楽器専門店や調教師に確認をしてもらいましょう。

・金属磨き
金属磨きは別名研磨剤とも呼びます。
金属磨きは、ペダル以外でも金具部分であればどこでも使用ができ、価格も1000円以下なので、1つ持っておくことをおすすめします。

・サビ取り
ペダルなどの金属面のサビがひどい時に使用してください。
こちらも金属磨きと同様に、市販で1000円以下と安い価格なので1つ持っておいても良いでしょう。

・金たわし
いままでは、『ピアノ専用』をおすすめしてきましたが、金たわしは市販のもので全然大丈夫です。
100円ショップや、ホームセンターとどこでも販売されているので、何個でも購入しておいても良いでしょう。

お手入れをしても不具合が治らない場合

お手入れをしても不具合が治らない場合

今までご紹介してきたお手入れ方法を実践してみてもピアノの不具合が治らない場合は、もしかしたらピアノの内部が汚れている可能性があります。

ピアノ内部は、ホコリカビサビネズミが住み着いているといった原因によって不具合が起きます。

素人が無理にピアノの内部のお手入れをしようとすると、ピアノ内部が傷つき故障の原因になってしまう可能性があります。

内部の汚れによるピアノの不具合は無理に自力でお手入れするのではなく、専門業者に依頼し綺麗にしてもらう事をおすすめします。

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まとめ

まとめ

ピアノはとてもデリケートな楽器です。
その為、長年にわたり蓄積された汚れや劣化によって、すぐに不具合が起きてしまいます。

しかし、お手入れの仕方次第では、何か月・何年とピアノを長持ちさせることができます。

定期的に、正しい方法でピアノのお手入れをし、楽しいピアノ生活をすごしましょう。

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